2010年12月4日(土)「しんぶん赤旗」

女性の連帯広げよう

婦団連が総会 TPP撤回など求める


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(写真)あいさつする堀江ゆり会長(左から2人目)。その左は塩川鉄也衆院議員

 日本婦人団体連合会(21団体90万人)はこのほど、第37回総会を東京都内で開き、活動方針を決めました。「TPP(環太平洋連携協定)参加に反対し閣議決定の撤回を求める」「民法改正の具体的計画を『第3次男女共同参画基本計画』に明記し、早急に実施することを求める」とする二つの特別決議も採択しました。

 堀江ゆり会長は、「核兵器廃絶、実効ある第3次男女共同参画基本計画策定、『安心して出産・子育てできるために』など社会保障の充実を求めるなど、女性の共同行動を広げてきた」とのべ、「女性の連帯と共同をいっそう広げよう」とあいさつ。

 榎本よう子事務局長が、▽憲法改悪や国会定数削減反対、核兵器廃絶、基地撤去、安保条約廃止の運動強化▽「構造改革」の継続による貧困・格差を許さない。雇用と暮らしを守る▽国連女性差別撤廃委員会の勧告、来年8月に迫る民法改正等のフォローアップ(追跡調査)項目の実現―などを提案しました。

 国際民主婦人連盟は、12月の執行委員会(モザンビーク)において2008年欧州議会で行ったような「原爆写真展」を予定しています。榎本事務局長は「写真パネルやタペストリー等の連帯グッズを送り、日本女性の声や核不拡散条約(NPT)再検討会議の成果を届ける取り組みをしましょう」とよびかけました。

 討論では、「文部科学省は、来年度から小中学校を少人数学級にする案を発表、概算要求に初年度予算を盛り込んだ。国の責任による30人学級実現への大きな一歩、運動の成果だ」(全日本教職員組合女性部)、「所得税法56条廃止を求める自治体決議がこの1年間で衝撃的な広がりをみせた」(全国商工団体連合会婦人部協議会)、「女性の願いと社会のあり方を考える日常的なおしゃべりにとりくんでいる」(新日本婦人の会)などの活発な発言が続きました。

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員が連帯あいさつ。法政大学大原社会問題研究所所長の五十嵐仁さんが記念講演しました。

 選出された新役員は次の通りです。▽会長=堀江ゆり▽副会長=中岩春子、伍淑子、高田公子、柴田真佐子、大石邦子、櫻井幸子、石川一美、伊藤啓子▽事務局長=榎本よう子(いずれも再任、敬称略)





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