2010年12月3日(金)「しんぶん赤旗」
CCU“ストでたたかう”
日航9日以降にも「整理解雇」か
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「整理解雇」方針を掲げている日本航空が、希望退職の募集締め切りを9日と発表し、締め切り後、解雇に踏み切る可能性が高まっています。客室乗務員でつくる日航キャビンクルーユニオン(CCU)は2日、厚生労働省内で会見し、道理のない「整理解雇」撤回のため24、25の両日にストライキを行う、と表明しました。
客室乗務員の希望退職者は現在、756人(目標660人)にのぼっているのに、依然として「自宅待機」になっている52歳以上と休職中の130人が解雇対象となっています。
内田妙子委員長は、「日航の破綻原因となった航空行政と放漫経営の対策もないまま、なぜ、労働者が『整理解雇』になるのか」と強調。「空の安全と公共性を守るため、真の再建がどうあるべきかを問いたい」と訴えました。
内田委員長はストについて、「これ以上犠牲者を出さないため、やむにやまれず決定した。日航が解雇を撤回すれば、即座に中止する」と語りました。
解雇対象外で乗務している女性(36)は、「経験豊富な先輩や、少しけがをした仲間が現場からいなくなり、職場が暗くなっています。有給休暇を申請しても『人が足りない』といわれる状態です」と発言しました。
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