
2010年12月3日(金)「しんぶん赤旗」
TPPに断固反対
農業委員会 全国会長代表者集会
決議を採択
農地を守り農業振興策を提案する行政機関となっている農業委員会の全国会長代表者集会が2日、東京都千代田区の九段会館で開かれ、菅内閣がすすめる環太平洋連携協定(TPP)への参加に反対する決議を満場一致で採択しました。
全国から参加した約1200人を前に、農業委員会の全国組織・全国農業会議所の太田豊秋会長は、米価下落による農業所得の減少、農業の担い手不足など厳しい環境のなかで関税を撤廃するTPPへの参加には断固反対するとのべ、「危機突破にむけ決意を新たにがんばろう」と呼びかけました。
決議は、さらなる市場開放は危機的状況にある農業・農村再生の道を閉ざす、と訴えています。政府が閣議決定した食料自給率を現在の40%から10年後の50%に引き上げる「食料・農業・農村基本計画」や“多様な農業の共存”の理念を守るよう求めています。