2010年12月1日(水)「しんぶん赤旗」

解雇4要件を説明不能

日航社長会見、労組は緊急宣伝


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(写真)日航本社前で「JALの真の再生を」と訴える日航キャビンクルーユニオンのメンバー=30日、東京都品川区

 日本航空の定例記者会見が30日、東京都品川区の本社で行われ、大西賢社長はパイロットと客室乗務員の「整理解雇」の方針について、「今後とも希望退職を募っていく」と述べるにとどまり、解雇通告日を明言せず、解雇の合理性についても説明できませんでした。

 合理性のない解雇は違法となる「整理解雇の4要件」について、大西社長は、「4要件に、われわれは合致させるように、いま、努力している最中だ」と発言。“先に解雇ありきで、理由はあとから”の姿勢を示しました。

 深夜業を免除された客室乗務員の退職者を、「稼動ベース」で「0人」と計算すると日航が労働組合に説明した問題で、瀬戸英雄・企業再生支援機構企業再生支援委員長は「ゼロではない」と、異なる説明をしました。日航は希望退職者数を目標より少なく見せるために「0人」と説明してきました。会見で、その矛盾があらわれました。

 客室乗務員でつくる日本航空キャビンクルーユニオンは同日、日航本社前で緊急宣伝を行い、安全運航を守るため「整理解雇」に反対すると訴えました。





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