2010年12月1日(水)「しんぶん赤旗」

政党助成金頼み ここまで!!

民主8割 自民7割に

09年政治資金収支報告


 2009年の政治資金収支報告書が30日に公表され、同年の民主、自民両党の党本部収入のうち、民主党は83・8%、自民党は70・9%を税金である政党助成金に依存していることが明らかになりました。自民党の依存度は08年の51・4%から大幅アップし過去最高。「無駄遣いの根絶」(民主)、「無駄を徹底的になくす」(自民)と叫びながら政党助成金は聖域扱いし、苦労せず政党財政を賄おうとする姿勢が問われます。


 民主党の政党助成金依存度は08年の83・6%から微増。09年の党本部収入は163億478万円で、総選挙で大幅議席増となった同党の政党助成金は、17億8217万円増の136億6066万円でした。

 自民党の本部収入は197億2686万円。政党助成金は選挙大敗で18億6231万円減の139億8033万円となりましたが、08年にあった大手銀行からの75億円の借入金などがなかったため、総収入に対する政党助成金の割合が高まりました。

 政党助成金を山分けした民主、自民、公明、社民、国民新、みんな、新党日本、新党改革の8党全体の収入に占める政党助成金の依存度も、08年の50・8%から60・2%へ高まりました。

 一方、支出も税金頼みで、民主党は選挙関係費、宣伝事業費は、100%政党助成金を充当。購読料を取るはずの機関紙誌の発行経費まで同様です。自民党も選挙関係費の88%、宣伝事業費の99・9%を助成金で充てました。

 政党助成金は企業・団体献金廃止を口実に導入されましたが、09年に民主党は1億円、自民党は21億円の企業・団体献金を受け取っています。企業・団体献金を含めれば自民党の依存度は81・5%となります。

日本共産党は“浄財”に依拠

 日本共産党は、企業・団体献金も政党助成金も受け取らず、党費と個人献金、「しんぶん赤旗」発行などの事業収入といった“浄財”に依拠する清潔な姿勢を貫いています。

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