2010年11月27日(土)「しんぶん赤旗」
補正予算成立 参院は否決
官房長官の問責可決
今国会の焦点となっていた2010年度補正予算案は26日、参院本会議で日本共産党など野党の反対多数で否決されました。社民党と新党改革は補正予算案に賛成しました。衆院では与党の賛成多数で可決しているため両院協議会が行われましたが、成案が得られず、憲法の規定によって衆院の議決が国会の議決とされ、補正予算が成立しました。
歳出総額4兆8513億円の補正予算案について日本共産党は、景気悪化に苦しむ国民の要求に応えず、「新成長戦略の推進・加速」として新たな大企業支援策が盛り込まれており、公共事業も不要不急の大型開発に依存したものになっていると批判してきました。
早朝から集中審議が行われた参院予算委員会では、日本共産党の大門実紀史参院議員が後期高齢者医療制度の即時廃止を主張。井上哲士参院議員が、企業・団体献金禁止の公約に背く民主党の姿勢をただしました。
参院で補正予算案否決後、自民党は仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相に対して、「中国漁船衝突事件の対応が不適切」などとして問責決議案を提出(仙谷長官問責はみんなの党と共同提案)。深夜まで及んだ参院本会議で自民、公明、日本共産党など社民党を除く野党の賛成多数で可決されました。
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