2010年11月19日(金)「しんぶん赤旗」

“臨時職員20年いた”

都認める 吉田都議が改善要求


 東京都の臨時職員が1〜2カ月ごとの更新手続きを繰り返すことにより継続的に雇用されている問題で18日、都は、9月議会で示された20年にわたって臨時職員として雇用されてきた事例を「当該局を通じて確認した」と初めて認めました。更新についても「手続き上の誤った認識があった」と認めました。同日の都議会総務委員会で、日本共産党の吉田信夫都議の質問に答えたものです。

 吉田氏は、都の要綱が6カ月までの更新を認めていることから「2カ月の任用のあと1回の更新で3カ月あるいは4カ月任用することは可能か」と質問しました。内藤淳労務担当部長は、「可能であり、特別な理由があれば当初から5カ月または6カ月雇用することも可能」と答弁しました。

 吉田氏は、「都の要綱が2カ月以内に固執しているのは社会保険のがれではないか」と質問。都は要綱の原型をつくった1965年当時のことは分からないとしつつ、「社会保険制度のみをもって判断したものではないと思う」と答えましたが、社会保険の加入状況の質問に答えることができませんでした。

 また、物価や家賃が高い都の臨時職員の時給が、他道府県とくらべ交通費込みの899円と低賃金であることをあげ、交通費の別途支給と賃金1000円への引き上げなど臨時職員の処遇改善を求めました。





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