2010年11月12日(金)「しんぶん赤旗」
「法律家の卵」つぶすな
衆参議員会館前 給費制維持訴え
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司法修習生の給費制維持を求める若手の弁護士や法科大学院生などでつくるビギナーズ・ネットと市民連絡会などは11日、東京・永田町の衆参議員会館前で給費制の存続を訴えました。
新第64期司法修習予定者の女性(28)は貸与制の問題として、無収入の人は家を借りることができないことや借金が増えていくことにふれ「どれだけの人が法曹を目指せるのでしょうか」と訴えました。
日本弁護士連合会の釜井英法弁護士は、署名が66万人分になり、全国の自治体が決議を上げていること、地方紙が社説で取り上げていることなど世論の広がりを報告しました。
埼玉県所沢市で産廃問題などの裁判に取り組む市民団体の女性は「司法は私たち市民が最後の頼りとする場です。行政が力を発揮できなかったときに、私たちの身近な弁護士に相談に行ったら、そのようなことはおかしいと権利を守るために尽力してくれました」と語りました。
日弁連の宇都宮健児会長も駆けつけ、「裁判所法を変えて給費制の維持を勝ち取りたい」と訴えました。
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