2010年11月11日(木)「しんぶん赤旗」

解雇撤回、和解が成立

関西金属工業 井さん職場復帰へ

大阪地裁

　照明器具などの板金加工業の関西金属工業（本社・大阪市淀川区）から解雇されたのは不当だとして井富男さん（５８）が解雇の無効を求めていた訴訟で９日、大阪地裁（中村哲裁判長）の和解協議が行われ、解雇撤回と職場復帰を内容とする和解が成立しました。

　井さんは、２００７年５月に、全日本金属情報機器労働組合（ＪＭＩＵ）関西金属工業支部の仲間とともに解雇無効で職場復帰を果たした後、頭部を殴打されるなど一部職制の暴力行為などにあい続け､たまらず警察に｢被害届｣を提出｡会社は、暴力事件の加害者を｢解雇｣（その後、職場復帰)する一方で､被害者の井さんも暴力事件を誘発させたなどとして懲戒解雇しました。

　原告弁護団は、「２回の不当な解雇に屈せず勝利和解を勝ち取り、職場復帰することができたことに敬意を表したい。職場を変える第一歩になる」と話しました。

　和解勝利した井さんは、「ほっとしています。解決できて本当にうれしい。３６年間働き続けてきた組み立ての職場に復帰するので安心して戻れます」と語りました。

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