2010年11月11日(木)「しんぶん赤旗」

日航の「強制解雇」不当

菅首相に穀田議員「やめさせよ」


 日本共産党の穀田恵二議員は10日の衆院予算委員会で、更生手続き中の日本航空がグループ全体で1万6000人の人減らしを進め、早期退職募集が目標を上回っているにもかかわらずさらに「整理解雇」まで検討していることを取り上げ、「安全輸送を脅かす。強制解雇まで容認していいのか」と菅直人首相をただしました。

 穀田氏は、2度にわたる早期退職応募者は1520人と、目標の1500人を上回っていたと指摘するとともに、病気休暇で退職募集に応じても応募者の数には入れないなど、「削減目標自身が極めていいかげんだ」と批判しました。

 また、「特定のパイロットや客室乗務員を乗務から外し、退職を迫る人権侵害の退職強要まで行う。ひどいやり方にパイロットが提訴している」と指摘し、「安全輸送を脅かし、公共交通機関としての発展にも逆らう。『雇用、雇用』という首相が不当、違法なやり方で人減らしや整理解雇までやらせていいのか」と迫りました。

 菅首相は、「できるだけ雇用が守られる事が好ましい」と述べる一方、「個別企業について言うことは差し控えたい」と答弁。穀田氏は「人減らしを食い止める手だてを打たないと国民は納得しない。整理解雇などやるべきでないとはっきり言うべきだ」と主張しました。





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