2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」

“日本の農業は壊滅”

JA福岡 TPP阻止 緊急集会

パレードも


写真

(写真)TPP断固反対のシュプレヒコールを上げる参加者ら=9日、福岡市中央区

 菅内閣がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉について閣議決定した9日、JA福岡中央会(嶋田一義会長)などは、緊急集会を福岡市内で開きました。「安全・安心な食料を安定供給していくために、TPP交渉への参加には絶対に反対」とした緊急決議を採択しました。

 主催者あいさつで嶋田会長は「安い輸入ものが入ると日本の農業は壊滅する」「食料安全保障が保てるのか」との懸念を表明。漁業や林業団体代表が「1次産業の仲間として、食と国を守るために一緒に行動していきたい」(県漁連)などと決意表明しました。

 県議会各会派の代表者もそれぞれ発言。日本共産党の真島省三県議は「TPP交渉参加に断固反対し、日本の農業再生に全力を尽くす」と述べました。民主党系会派は欠席し、「日本の農業を守るため、様々なご意見を拝聴しながら取り組みを進める」とのメッセージを寄せました。

 集会後、JA福岡県青年部協議会は街頭パレード。総勢300人が「TPP断固反対」のシュプレヒコールを上げました。

 トラクターが隊列を先導し、「農民をバカにするな」「餌(戸別補償)にはだまされない」と書かれたプラカードなどが林立。米や麦、野菜をつくる男性(34)=筑前町=は「TPP絶対ノーだ。日本が壊滅する」と憤り、米農家の男性(38)=大野城市=は「民主党政権は農家の声をきいてほしい」と語っていました。





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