2010年11月5日(金)「しんぶん赤旗」
給費制存続 法改正で
司法修習生ら国会前宣伝
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司法修習生の給費制維持を求める若手の弁護士や法科大学院生などでつくるビギナーズ・ネットと「司法修習生に対する給与の支給継続を求める市民連絡会」、日本弁護士連合会は4日、東京・国会前で緊急宣伝行動にとりくみました。
司法修習予定者や法科大学修了生らがそろいのブルーのTシャツを着てマイクを持ち、「無収入のため修習生はアパートも借りにくい。副業も禁止されている」「国会議員は、どうか当事者の声をきいてほしい」「今国会で給費制を存続するための法改正を」と、元気いっぱい訴えました。
「裁判所法」で、これまで司法修習生に月約20万円を支給してきました。しかし、2004年に自民、民主、公明の賛成で、生活費を貸し付ける「貸与制」に改悪され、今月1日から施行しました。
日本弁護士連合会司法修習費用給費制維持緊急対策本部の釜井英法事務局長らは「今月1日から、給費制が廃止され、貸与制が施行されました。しかし、修習生の採用は今月26日からで、貸与は来月から始まる予定。施行後であっても法改正で給費制の存続はできる。司法をささえる国の責任を果たしてほしい」と呼びかけました。
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