2010年11月2日(火)「しんぶん赤旗」

派遣法改正へ集会

製造業は例外なく禁止に


 自由法曹団、全労連、労働法制中央連絡会は1日、衆院第2議員会館で集会を開き、労働者派遣法の早期審議入り、徹底審議、法案の抜本改正を求めました。

 前国会に政府が提出した労働者派遣法改定案は継続審議になっていますが、今国会では審議入りのめどがたっていません。主催者あいさつした自由法曹団の菊池紘団長は、期間の定めのない労働契約が雇用の原則であり、派遣や有期契約は例外とし、その場合でも均等待遇にする必要がある、と強調しました。

 東大の社会科学研究所が、派遣社員の55%が製造業派遣の原則禁止に反対したとする調査結果を発表したこと(「朝日」10月13日付)について、伊須慎一郎弁護士が批判的な検討を報告。調査が派遣会社などを会員とする日本生産技能労務協会を通じて実施され、アンケートの内容も、製造業派遣が禁止されると失業する可能性を示唆しているなどの問題点をあげました。

 「派遣切り」にあった当事者が発言。「私たちは派遣という働き方を望んでいるわけではない」「『派遣切り』した会社は、いま社員を増やしている。派遣は労働者を調整弁にして、使い捨てるものだ」「製造業派遣は例外なく禁止してほしい」と訴えました。

 全労連の井上久事務局次長が情勢を報告。鷲見賢一郎幹事長が10月27日に発表した意見書について解説しました。

 日本共産党の田村智子、山下芳生両参院議員があいさつしました。





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