2010年10月28日(木)「しんぶん赤旗」

文化予算拡充を

衆院委 宮本氏、署名掲げ迫る


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(写真)質問する宮本岳志議員=27日、衆院文部科学委

 日本共産党の宮本岳志議員は27日の衆院文部科学委員会で、俳優、歌手、演芸家、演出家らの実演者の団体で構成する日本芸能実演家団体協議会(芸団協)の文化芸術立国実現を求める請願署名を掲げ、文化予算の拡充を高木義明文科相に迫りました。

 同署名の呼びかけ人には、人間国宝で能楽師の野村萬さん(芸団協会長)、落語協会の柳家小三治会長、落語芸術協会の桂歌丸会長、日本俳優連合の西田敏行理事長、日本映画監督協会の崔洋一理事長をはじめ著名な人たちが並びます。

 署名では「国民の実演芸術創造と享受の機会を拡充すること」などを掲げ、国の予算に占める文化予算の割合を0・11%から0・5%に増やすよう求めています。

 宮本氏は、呼びかけ人一人ひとりの声を紹介し、「国民に芸能や舞台芸術を届けたい、次世代に継承したいという強烈な危機感にどうこたえるのか」と迫りました。

 高木文科相は「文化・芸術の振興にかける切迫した思いを重く受け止めている」と答弁。「財政状況が厳しいといわれながらも、昨年よりは増やす努力をしなければいけない」と述べました。

 宮本氏は、文化予算の割合が諸外国と比べても貧しい実態(グラフ)を示し、「0・5%は控えめな目標といえる。要求は決して法外なものではない。当然めざすべき方向だ」と強調。高木文科相は「単純比較は困難だと考えるが、わが国の文化予算は諸外国と比べて少ない状況である」と述べました。

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