2010年10月27日(水)「しんぶん赤旗」

日航退職強要やめさせよ

穀田議員「安全運航に悪影響」

国交相「違法行為は監督」

衆院委


 日本共産党の穀田恵二議員は26日の衆院国土交通委員会で、会社再建中の日本航空がすすめている違法な退職強要をやめさせ、安全運航を最優先にした再建を行うよう求めました。


写真

(写真)質問する穀田恵二議員=26日、衆院国土交通委

 日航の無法なやり方について穀田氏は、「希望退職に応じなければ解雇になる」と脅し、乗務させず、空白のスケジュール表を渡したり、年齢の高い人を狙いうちにするなど違法な退職強要を行っている事実を内部資料などをもとに告発。「自主的なはずの希望退職に応じないと強制解雇。これは(退職勧奨の要件である)自由な意思決定を妨げる脅しではないのか」とただすと、馬淵澄夫国交相は、「違法行為にあたるなら厚労省でしっかりと監督すべきだ」と答えました。

 穀田氏は、「(解雇の対象者にならないために)不安を感じても会社、上司にもの言えぬ状態になっている」など悲痛な声を紹介。「この問題は安全運航に直結している。国交省として安全確保に悪影響を与えていないか調査すべきだ」と迫ると、馬淵国交相は、「安全確保には万全を期す」と答えました。

 穀田氏は、退職強要の背景には、銀行が人員削減の前倒し達成や借金返済の短縮を求めていることがあり、安全運航を掲げる更生計画案にも反すると批判。監督官庁として「安全確保を優先するよう管財人に要請すべきだ」と要求すると、馬淵国交相は「しっかりと指導監督していきたい」と述べました。





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