2010年10月25日(月)「しんぶん赤旗」

辺野古のアセスの問題指摘

「米軍基地」考えるフォーラム


 名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に関連して、沖縄県の生物多様性の危機を米軍基地問題から考えるフォーラムが24日、名古屋学院大学で開かれました。

 環境影響評価(アセスメント)の専門家、沖縄大学の桜井国俊教授が、アセス法から見た辺野古沖の新基地建設計画の問題点を講演しました。

 桜井氏は、名護市辺野古のアセスについて▽政府の出した方法書の中で事業の説明が不十分▽修正版が広告・縦覧されていない▽ジュゴン個体群の将来にわたる生存可能性を調査していない―という問題点を指摘。また滑走路だけの建設計画から、弾薬庫や4カ所のヘリパッド(着陸帯)が追加されたにもかかわらず、アセスのやり直しをしない政府の方針を批判しました。

 主催団体である沖縄・生物多様性市民ネットワークの高里鈴代・共同代表が、「環境」「平和」「人権」の観点から報告。米軍機の墜落事故、米兵による犯罪、実弾訓練による山火事、基地跡地の汚染など、今も続く基地被害の実態を訴えました。





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