2010年10月21日(木)「しんぶん赤旗」

米価は生産コストの半額

農家、国会座り込み


 農民連(農民運動全国連合会)と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は20日、米価暴落で農家と農村が危機を迎えているとして国会前で座り込み、議員に過剰米緊急買い入れを申し入れました。


 主催者あいさつした農民連の石黒昌孝事務局次長は、「共産党の紙智子参院議員が国会で買い入れの正当性を迫ってくれた。地方議会の意見書も170を超えている。米の生産費が60キロ1万6500円なのに、8000円程度にまで下落して、どうして暮らせるのか。過剰米を買い入れ、米価暴落を食い止めよとの運動が広がっている。いまこそ政府に決断を迫ろう」と報告しました。

 新潟県から参加した稲作農家の男性(62)は、新潟県の試算では、米価下落・収量減・等級悪化を合計すると224億円の減収が予想されると紹介、「このままではもっと下がる。農村、地域の疲弊は深刻だ。おまけに政府は農産物を完全自由化するTPP(環太平洋連携協定)を持ち出している。とんでもないことだ。いつもなら収穫感謝祭だが、それどころでないとの声が出ている」と語りました。

 スーツ姿の一団が通りがかり「頑張ってくれ」と声をかけました。全日本年金者組合の藤巻恵子中央執行委員が飛び入り参加し、「今の事態を私たちも深刻に受け止めています。日本人の宝、財産、ふるさとの象徴のお米を守っていきましょう」と激励あいさつ。みんなで童謡「故郷(ふるさと)」を合唱しました。





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