2010年10月20日(水)「しんぶん赤旗」

日航解雇計画

「病欠日数」基準撤回を

日乗連 国交相に指導求める


 日本航空のリストラ・解雇計画に対し、航空機のパイロットなどの組合・団体でつくる日本乗員組合連絡会議(日乗連、山ア秀樹議長)は19日、日航の解雇「人選基準(案)」撤回を指導するよう、馬淵澄夫国交相あてに要請書を提出しました。

 日航が「病欠日数」を解雇の人選基準としていることについて、日乗連は乗員の健康管理に重大な悪影響をおよぼし、「国民の日常的な足となった航空輸送の安全を脅かす」と強調しています。

 航空法の厳しい規定で、航空機の乗員は風邪薬をのんだだけでも乗務できません。リストラ対象となることを恐れ、体調不良を申し出て乗務を休む環境が損なわれます。産業医への報告や確認をためらうことになります。

 国が実施する航空身体検査でも、心身の状態を正確に自己申告できなくなり、制度の根幹をゆるがすことになります。あしき前例として、他の航空会社にも不安が広がると強調しています。

日本共産党に協力を要請

 日乗連の山ア議長、藤田素久事務局長らは同日、日本共産党本部を訪れ、日航の解雇「人選基準(案)」を撤回させるための協力を要請しました。





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