2010年10月17日(日)「しんぶん赤旗」

ホタテガイ大量死

養殖業者ら実情訴え

青森・高橋議員ら訪問


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(写真)ホタテ養殖業者の船で陸奥湾のホタテへい死を調査する高橋ちづ子衆院議員(右から4人目)ら=16日、青森県横浜町

 高水温のため青森県陸奥湾のホタテガイが大量へい死している問題で、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と諏訪益一、安藤はるみ両県議らは16日、横浜町・百目木(どめき)漁港沖合のホタテ養殖施設を調査しました。同日、三村申吾県知事が平内町、野辺地町で行った現地調査にも同行、関係者の訴えを聞きました。

 横浜町では、沖津正博町議とホタテ養殖専業の佐藤勲さん(75)の船で、沖合約2キロのホタテ養殖の現場を調査。佐藤さんがホタテの様子を見るため、水深37メートルにつるしたホタテを引き揚げると、160枚の貝のうち生きていたのは10枚だけ。「3分の1でも生きていれば助かるが…。暮らしが正月までもつか」と語りました。

 横浜町漁協の杉山亘理事らは「調査中だが全滅に近い人もいるようで、かなりの被害が出る」と話しました。

 養殖業者は、このままでは雇っているアルバイトや、加工業者など関連業者も打撃を受けるとし、「早く行政が動いてくれれば『よし、がんばろう』という気持ちになる」と、高橋議員らに協力を要請しました。

 知事が訪れた平内町の調査には、田中光弘党町議も参加。県漁連の植村正治会長や平内漁協の三津谷廣明組合長、逢坂雄一町長らが「今年はもちろん、2年、3年と影響が続く。経験したことのない事態だ。救済策を」と口々に訴えました。





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