2010年10月16日(土)「しんぶん赤旗」
人間らしい仕事の実現を
全労連などが全国で宣伝
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ディーセントワークは、働きがいある人間らしい仕事のこと―。全労連と労働法制中央連絡会は15日、「ディーセントワークデー」として東京・JR大塚駅前で宣伝にとりくみました。「誰もが安心して暮らせる安定した良質な雇用を!」と書かれた横断幕やのぼりを掲げて訴えました。
通行人らが次つぎとチラシの入ったティッシュを受け取り、1時間足らずで準備した1200枚を配布しました。
マイクをにぎった全労連の根本隆副議長は、「働きたくても働けないなど、雇用をめぐる事態は悪化している」として、年収200万円以下の人が1100万人、労働者の4人に1人になっている、と指摘しました。正規労働者も長時間労働、サービス残業を強いられ、いつ解雇されるかという不安にさらされていると語り、「暮らせる賃金で、雇用が安定した社会をつくろう」と呼びかけました。
各労組・民主団体の代表が、「いい労働条件のもとで、いい仕事がしたい。最低賃金引き上げと均等待遇の実現を」(生協労連)、「多くの女性がパートや派遣など非正規で働かざるを得ない。人間らしい仕事を実現しよう」(婦団連)、「福祉の職場では、低収入のために男性の寿退社もある。賃金・労働条件の引き上げを」(福祉保育労)と訴えました。
この日、ディーセントワークデーとして、24都道府県でさまざまな宣伝行動が取り組まれました。
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