2010年10月11日(月)「しんぶん赤旗」
英反核団体
核廃絶へ国際会議
日本の署名運動に拍手も
【ロンドン=小玉純一】英国の反核団体、核軍縮運動(CND)は9日、ロンドンで「核兵器と戦争反対―21世紀の国際課題」と題する国際会議を開き、200人が参加しました。日米仏独の反核活動家と英国の活動家や大学教授、下院議員ら合計約10人が報告し、国内各地からの参加者と意見交換しました。
英国の活動家レベッカ・ジョンソン氏ら複数の報告者が、核兵器禁止条約の交渉開始を多くの国が支持する状況になっていると指摘。同条約の交渉実現のために草の根の運動をいっそう広げることを強調しました。
原水爆禁止日本協議会の朝戸理恵子常任理事は「核抑止力」論を克服することが重要だと強調しました。宮崎県都城市で住民過半数を目標に核廃絶を求める署名活動を行っていることを紹介。こうした活動を広げる努力をしていると報告し、大きな拍手を受けました。
ジェレミー・コービン下院議員(労働党)は、財政赤字のもとで軍事費削減によって「福祉手当の削減を止めよう」と訴えました。CNDのケイト・ハドソン事務局長は、「核兵器の問題は戦争反対、貧国克服、環境保護など多くの問題につながっている」として、それぞれの団体が互いに尊重しながら核兵器廃絶の目標に連帯し、活動するよう呼びかけました。
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