2010年10月9日(土)「しんぶん赤旗」

資生堂工場を視察

高橋・田村議員 就労状況など調査

神奈川・鎌倉市


写真

(写真)資生堂鎌倉工場正門前に立つ調査団のメンバー=5日

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と田村智子参院議員は5日、神奈川県鎌倉市の資生堂鎌倉工場を視察し、経営状況や労働者の就労状況などについて説明を受けました。大森猛元衆院議員(南関東ブロック所長)、畑野君枝元参院議員、小田嶋敏浩鎌倉市議が同行しました。

 資生堂で唯一口紅の製造を行っている同工場では、2009年5月、請負会社アンフィニが労働者24人を解雇しました。資生堂は、違法派遣と偽装請負を繰り返し、8年以上も働かせるなど、本来正社員として雇用するのが当然の労働者を、アンフィニに減産を通告するだけで安易に解雇したものです。

 解雇された労働者のうち7人が、現在資生堂を相手取り、正社員としての職場復帰などを求めて裁判で争っています。(アンフィニの不当解雇事件は09年12月東京高裁が賃金仮払いを決定)

 鎌倉工場では、基礎化粧品や口紅などを製造する62ラインのうち、15ラインが業務委託されています。また同工場では、2382品種もの製品を製造しており、同一製造ラインで1日に5回から6回も違う製品を作るなど、熟練や複雑な作業が要求されます。

 高橋議員は、正社員のラインと請負のラインで、どんな違いがあるのかなどを質問。森田康睦工場長と辰広幸哉管理部長は、請負会社への作業内容や品質管理の周知について、「委託した当初は労働者派遣として入っているので(仕事は教えられている)」と述べ、製造業派遣が禁止されていた04年以前から派遣労働だったとの原告の訴えを裏付けるものとなりました。

 視察後、一行は裁判闘争の原告や支援する労働組合の幹部と懇談し、激励しました。





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