2010年10月3日(日)「しんぶん赤旗」

尖閣諸島、領有権 世界に説明を

井上議員「ニコニコ動画」出演


 日本共産党の井上哲士参院議員は1日夜、インターネット動画サイト「ニコニコ動画(9)」の特別生番組に各党議員とともに出演し、沖縄県の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件について見解を述べました。

 井上氏は「日本の領海内での不法な操業を海上保安庁が取り締まることは当然のこと」と述べ、政府が中国漁船船長を処分保留のまま釈放したことについて「一連の経過を国民はまったく納得してない。経過を国民の前に明らかにすることが当然政府に求められる」と語りました。

 井上氏は、今回の事件の根本問題として、「(日本政府の)この間の対応だけではなくて、前政権も含めて歴史的にも国際法上にも日本が(尖閣諸島を)領有する明確な根拠があるということを世界、中国にきちんと発信してこなかったという歴史的問題がある」と指摘。井上氏は1953年の中国共産党機関紙・人民日報で尖閣諸島が琉球諸島の一部としている記述があることなどを示し、「いろいろと材料がある。中国にも世界にもきちんと発信すべきだ」と強調しました。民主党の川内博史衆院議員は、「そういう資料をもとに、菅首相が中国とやりあわなければ(話し合わなければ)ならない」と述べました。

 自民党の山本一太参院議員は「中長期的に対中戦略をどうすべきか考えるべきだ」と述べました。

 「尖閣諸島に自衛隊を配備すべきだ」という考えに対して井上氏は、「今回の事件は、やはり日本の外交力が問われている。軍事で補おうとするのは愚の骨頂だ。緊張をエスカレートさせないようにする外交力をつけることが大事だ」と語りました。





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