2010年10月1日(金)「しんぶん赤旗」

適正な賃金・条件に

公契約運動で交流集会


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(写真)交流集会で主催者あいさつする小田川事務局長=30日、東京都内

 全労連、国民春闘共闘は30日、東京都内で公契約適正化運動の前進をめざす単産・地方組織交流集会を行い、約80人が参加しました。公契約法・条例は、国や自治体が行う公共事業などに従事する労働者の適正な賃金・労働条件の確保などを求めるものです。

 主催者あいさつした全労連の小田川義和事務局長は、公契約の課題について、地域での労働条件引き上げなどとあわせて、公務職場が「官製ワーキングプア」の温床となるもと、雇用を継承することは公務公共サービスを守る問題でもあると語りました。

 取り組みについて公契約適正化運動推進委員会の伊藤圭一事務局長は、運動の目的が雇用・労働条件を確保し、仕事の質を高め、あるべき行政と公共サービスについて地域の合意をつくりあげることにあると報告。今後、自治体アンケートやキャラバン、学習会・シンポジウムに取り組むことなどを提起しました。

 討論では、各労組・地域の代表が発言。川崎労連の代表は、10年以上にわたる運動で昨年12月、市長が条例制定を目指すことを明言したと報告。大阪労連の代表は、貧困から抜け出す運動として、「建設や清掃、自治体の非正規職員にも条例制定が求められている」と語りました。

 千葉・野田地区労連の代表は、昨年制定された公契約条例で年間約20万円賃上げされた業種があったものの、一定の賃金のある業種では効果は薄かったと指摘し、改正案をより充実させたいと語りました。全印総連の代表は、「民間単価の是正のために、公契約から是正させて民間に波及させるようにしたい」と発言しました。





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