2010年10月1日(金)「しんぶん赤旗」

米軍三沢基地 軍事・商業衛星の盗聴施設

アンテナドーム3基増設


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(写真) 米軍三沢基地では軍事、商業衛星を盗聴しているといわれるアンテナドーム3基が建設されていることが分かりました。2基はドーム状に覆われ、手前に3基目の穴とコンクリートの土台が見えます=9月19日、青森県三沢市

 青森県の米軍三沢基地内の「象のオリ」(短波傍受施設)やゴルフボール群(アンテナドーム、ピンポン玉とも呼ぶ)があるセキュリティーヒルで、新しいゴルフボール3基が建設されていることが分かりました。

 3基の建設場所は、これまでのゴルフボール群から基地の西側入り口・姉沼ゲート寄りの延長線上で、2基はすでにドーム状に覆われています。うち1基はほぼ完成したもようです。一番西側のドームは近くに重機が数台おかれ、作業小屋が並ぶなど工事中であることが見てとれます。3基目は、これら2基のすぐ東側で、大きな穴が掘られ、中にコンクリートの土台のようなものが確認できます。

 ゴルフボール群は、2008年夏に大小17基が空撮されています。それぞれが軍事、商業衛星を盗聴しているといわれています。

 昨年10月、ゴルフボール群西側の疎林での整地工事を目撃した、軍事リポーターの石川巖氏は「新たに3個つくったとの情報があった。18個目と19個目がほぼ完成し、穴と土台は20個目ではないか。通信技術がアナログからデジタルへと変化したのに伴い『象のオリ』は機能を停止し、新しい3個はその代替施設と見られる」と話しています。





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