2010年9月29日(水)「しんぶん赤旗」
教科書に沖縄戦の真実を
沖縄 県民大会3周年で集会
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沖縄県宜野湾市で11万6千人が結集した「教科書検定意見撤回を求める県民大会」から29日で3年を迎えます。28日には那覇市で、「教科書に沖縄戦の真実を〜県民大会3周年集会」が開かれました。
主催は「『9・29県民大会決議』を実現させる会」で、参加者は「県民大会の熱意を持ち、本土と連帯して県民大会決議を実現させていこう」と決意を固め合いました。
県民大会で副実行委員長をつとめた玉寄哲永・県子ども会育成連絡協議会会長があいさつ。玉寄氏は、県民大会が要求した4項目(1)検定意見の撤回(2)「集団自決(強制集団死)」の旧日本軍の関与記述の回復(3)教科書検定審議会の透明化(4)沖縄条項の設置―の実現を「民主党政権に強く求めていこう」と訴えました。
「沖縄戦の歴史わい曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」代表の高嶋伸欣琉球大学名誉教授が、「文科省の反応と教科書検定の動き」と題して講演しました。
高嶋氏は、「沖縄県民の怒りと粘り強いたたかいによって文科省を確実に追いつめている」と指摘。(1)極秘だった検定意見原案の公表(2)検定審議会の審議内容の公表(3)検定審議会を「隠れ蓑(みの)」とした文科省のごまかし説明の破たん(4)極秘だった教科書調査官選考基準の公表と内密理の改訂―の4点の成果を解明し、大会決議の実現まで引き続き頑張ろうと呼びかけました。
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