2010年9月25日(土)「しんぶん赤旗」

核軍縮 さらに前進を

国連総長、各国首脳に訴え


 【ニューヨーク=小林俊哉】各国首脳が演説する国連総会一般討論が23日、ニューヨークの国連本部で始まりました。潘基文(パンギムン)事務総長が報告し、この1年で核軍縮・不拡散、貧困対策や気候変動対策で一定の成果を挙げてきたと強調。さらなる前進に向け、各国指導者に「強い政治的意思」を求めました。

 潘氏は、核軍縮に関連し、米ロ間の新しい核軍縮条約(新START)の調印、5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議などを前進面として挙げ、「(核軍縮分野では)今後数年が決定的に重要だ。前進か後退かは、われわれにかかっている」として、包括的核実験禁止条約(CTBT)発効や核分裂性物質製造禁止(カットオフ)条約での合意などにむけた努力を促しました。

 ダイス国連総会議長は、地域機構が発展している国際情勢のもとで、国連の役割が低下しているとの議論があることを取り上げ、「さまざまな機構による努力の懸け橋がどうしても必要だ。国連と国連総会こそ、その役割を担える」と強調。国連総会の機能強化を呼びかけました。

 一般討論は30日まで開かれます。初日はオバマ米大統領、温家宝・中国首相らが演説しました。





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