2010年9月24日(金)「しんぶん赤旗」
核廃絶の機運に確信
非核政府の会 常任世話人会
12月にシンポ
非核の政府を求める会は22日、東京都内で常任世話人会を開きました。
非核平和をめぐる情勢論議では、NATO(北大西洋条約機構)加盟国のノルウェー政府が核兵器禁止条約提案のイニシアチブをとる準備を進めていることなどを紹介。8月にスイスで開かれた核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の大会に参加した医師からは、大会が「核兵器禁止条約の交渉開始」に向けた行動を確認し、スイス外相が「核兵器のない世界実現のために行動する」と表明したことが報告されるなど、核兵器廃絶の機運の広がりへの確信が語られました。
また、第65回国連総会を前に被爆国日本の姿勢が問われるなか、菅首相が「核抑止力は必要」と公言し、先の非核政府の会の政府要請でも核兵器廃絶条約について消極的であったことなどにもふれて、「同じ米国の同盟国でもノルウェーなどと日本は大違い」「被爆国としての責任を果たす政府を求める世論喚起はますます重要だ」などの発言が相次ぎました。
核拡散につながる「日印原子力協定」、「非核三原則」見直しに言及した「新安保懇」報告、「抑止力」に固執する「防衛白書」などの問題点も指摘されました。
当面の課題では、非核シンポジウムを12月に開催することなどを確認しました。
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