2010年9月20日(月)「しんぶん赤旗」

革新懇 中四国ブロック交流会

地域・職場で対話広がる

鳥取


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(写真)多くの参加者で会場が埋まった中四国ブロック交流会

 鳥取県米子市で19日に開かれた全国革新懇の中四国ブロック交流会では、中四国9県から集まった参加者らが地域や職場などでの革新懇活動を報告しました。毎週の宣伝など地道な活動を続け、市民に知ってもらう努力をしている経験や、結成に向けて壁となっている問題をどう克服していくかについて意見が交わされました。

 会場となった米子市観光センター多目的ホールは、並べられたいすが埋まりました。多忙や党・民主団体の活動と同じ顔ぶれになるなどの結成をめぐる問題についても意見が出されました。

 「動いてみると、(革新懇結成を)働きかける相手側には壁はありませんでした」。鳥取県革新懇の草刈司事務局長は、全体会での発言でこう言い切りました。日南町での革新懇を結成する取り組みのなかで、県森林組合の組合長と懇談。政権が代わるたびに林業政策が変わり、困っていることが語られ、「政府がぶれないことが一番大切」と述べたことを紹介し、これまで接点のない人たちとの対話・懇談で、共同の一致点を見いだすことができていると語りました。

 革新懇運動を提唱した日本共産党への本腰を入れた取り組みを求める意見も出されました。分科会では、これに応える形で日本共産党の愛媛、岡山などの県委員長が発言。林紀子党愛媛県委員長は「提唱者の党の機関が学習を深め、革新懇運動をしっかりと位置付けて取り組んでいきたい」と述べました。

 全体会で発言した高知城下町革新懇世話人の山本忠智さんは、高知城の景観を守るために、マンション建設に反対し、JR、営林局が業者に売った土地を、県に5億7200万円と2億5000万円を出させて買い戻させるなどの運動を通じて、革新懇を結成した経験を報告しました。

若者のよりどころに

分科会 青年革新懇結成へ

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(写真)自らの思いや疑問を交流する中四国の青年たち=19日、鳥取・米子市

 全国革新懇の中四国ブロック交流会では青年の分科会が開かれました。全国革新懇事務室の阿部悦子さんの司会で、香川、広島、岡山、山口、島根、鳥取、高知、愛媛の各県の青年22人が参加し、活発に意見を出し合いました。

 唯一、中四国で青年革新懇がある香川県の青年らが結成の経緯を紹介。民青同盟と県労連青年部が集まって「つながるネット」(青年革新懇)を立ち上げました。事務局で仕事の悩み、恋愛の悩み、政治の話が出てくる中で2008年の青年大集会のプレ企画を開こうという話になりました。

 プレ企画は、労組を結成した青年の話や日本共産党から講師を呼んで人間らしい労働とは何かを学び、青年の実態を語り合いました。約70人が参加しました。その後、青年ら13〜14人で「自分たちが楽しくないと青年は来ない」と話し合い、名刺交換会やカレー交流会に友人を誘って活動を続けています。

 参加者は「政治のことを知りたいという青年に有意義な活動になる」「生活の苦しみや生きづらさを抱えている青年のよりどころになる。そうした青年たちが、つながることが大事だと思う」と意見を交わしました。

 全体会では、鳥取県や広島県での青年革新懇結成に向けた模索が語られました。広島県の青年は、雇用実態アンケートを呼びかけると、若者が次々応じ、厳しい労働状況を話す場所を求めていると感じた体験を報告。その上で、「(アンケートを基に作成した)青年実態黒書をまず、広島県に届ける活動を青年革新懇でやっていくために、アイデアを出し合おう」と活動が進んでいることを語りました。





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