2010年9月18日(土)「しんぶん赤旗」
大学の役割と成果 社会の共通認識に
横浜 全大教が研究集会
「大学の発展を社会の共通認識にするために」をテーマに、全国大学高専教職員組合(全大教)第22回教職員研究集会が17日、横浜市立大学で開かれました。
集会には、全国から220人の教職員が参加しました。主催者を代表して中嶋哲彦全大教委員長があいさつしました。
蔵原清人工学院大学教授が「われわれはどんな大学をめざすのか」と題して記念講演。大学改革の目的は「人類が直面する課題に取り組み、その生活と福祉を向上させる学術文化を発展させ、それを身につけ推進できる社会の構成員を育てていくこと」とのべ、各大学が社会的に果たしている役割と成果を十分つかむことが大事だと強調しました。
基調報告で、南雄二教文部長は、文部科学省の概算要求で国立大学運営費交付金が、「政策コンテスト」によって最悪の場合、昨年度比560億円減になりかねない厳しい状況だと指摘。高等教育を受ける国民の権利の保障と、高等教育の拡充・整備の必要性を国民の心に響く言葉として語れるよう、運動を進めていくことをよびかけました。
集会は18日まで行い、14の分科会が開かれます。初めての試みとして、国公私立という設置形態の違いをこえて議論する分科会「教育研究の現場から高等教育政策を検証する」も開かれます。
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