2010年9月18日(土)「しんぶん赤旗」

第1回ディーセント・ワークデー

人間らしい働き方を


 全労連と労働法制中央連絡会は労働者派遣法改正や有期雇用規制強化を求める第1回「ディーセント・ワークデー」として17日、東京都内で宣伝行動や院内集会に取り組みました。全労連が7月の第25回定期大会で、解雇、失業に反対し、雇用の安定と質の向上をめざす定期的な取り組みを提起し、今回がその初めての行動です。


写真

(写真)人間らしい労働を実現しようと宣伝する人たち=17日、東京.有楽町マリオン前

全労連など宣伝

 東京の有楽町マリオン前での宣伝には、70人が参加しました。マイクをにぎった全労連の大黒作治議長は、「派遣法の政府改定案では、『派遣切り』はなくせない。正社員が当たり前の社会を実現し、みんなが安心できる人間らしい労働を取り返しましょう」と呼びかけました。

 東京地評の伊藤潤一議長は、最低賃金を全国一律時給1000円以上へ引き上げようと強調。自治労連の野村幸裕委員長は、自治体などが発注する事業を人間らしく生活できる賃金にする公契約法・条例の実現を訴えました。

 いすゞ自動車の「非正規切り」とたたかっているJMIU(全日本金属情報機器労働組合)いすゞ支部の三浦慶範さんは、「非正規は仕事を奪われ、正社員は長時間過密労働を強いられ、どちらも人間らしくあつかわれていない。全労働者の雇用と賃金を守ろう」と強調しました。

 署名に応じた男性(49)は、「製造業派遣をしていたが、派遣会社も派遣先企業も倒産して失業中です。人間の尊厳を奪う派遣法は変えてほしい」と話していました。


 ディーセント・ワーク 日本では「働きがいのある人間らしい仕事」と訳されています。ILO(国際労働機関)が1999年に開いた87回総会で、21世紀の目標として提起し、確認されました。ILOは、これを達成するために各国にたいして、人間らしく働き生活できる労働条件をつくる具体的計画を作成し、実現するよう求めています。





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