2010年9月17日(金)「しんぶん赤旗」

司法修習生救え

給費制存続求めパレード


 11月に予定されていた司法修習生に対する給与の支給廃止の問題で16日、東京都千代田区で支給継続を求める司法関係者と市民によるパレードが行われ、2000人が参加しました。

 主催は日本弁護士連合会。共催が司法修習生に対する給与の支給継続を求める市民連絡会、司法修習生や法科大学院生、若手弁護士らでつくるビギナーズ・ネットなどです。

 司法修習生への給費制をめぐっては、存続を求める世論と運動が広がり、民主党は法務部門会議で給与支給を継続する方針を決めています。

 「修習生に給与を払え」「若者の夢をこわすな」。霞が関の官庁街にシュプレヒコールが響きます。昼休みにかけつけた人らから送られる温かい拍手。国会前の請願受付では、日本共産党など各党の国会議員が激励しました。

 ビギナーズ・ネットのメンバーは、マスコットキャラクターのしゅうしゅう君と、くりーむちゃんの水色のTシャツを着て参加。全国から250人が集まりました。京都の男性(33)は「街頭でも給費制廃止は問題だと署名してくれる人が多い。法改正まで気を緩めずにがんばる」と元気いっぱいアピールしました。

 パレードに先立つ決起集会では、日弁連の宇都宮健児会長が「給費制維持は、市民のための法律家を育てる第一歩」として、「給費制を完全に維持する法改正を実現しよう」と決意表明しました。

 「市民連絡会」共同代表で全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の本多良男事務局長は、「弁護士が、借金で困っている人にたたかう方向を示してくれた」と発言。弁護士が経済的に苦しくなり市民を守る活動にかかわりにくくなることは、「多重債務者だけの問題ではない」と訴えました。

 パレード後には、国会内で集会が行われ、日本共産党からは宮本岳志衆院議員、山下芳生、井上哲士両参院議員が参加し、あいさつしました。(関連記事)





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