2010年9月16日(木)「しんぶん赤旗」

“米価 1俵2万円(95年)がいま半値以下

農業続けられない”

福島・郡山 トラクター連ねデモ


写真

(写真)米価下落を阻止しようとおこなわれたトラクターと軽トラックによるデモ行進=15日、福島県郡山市

 福島県の郡山地方農民連は15日、郡山市内で「米価下落阻止・怒りの農民集会」を開き、トラクターデモをおこないました。

 JA全農福島郡山事業所前には、「米つくって、飯くえねぇ」のむしろ旗。農民連会員らが持ち寄ったトラクター5台、軽トラック15台がズラリと並びました。

 あいさつに立った同農民連の宗像孝会長は、JA全農県本部が決めた2010年産米の概算金(仮渡し金)が、コシヒカリで9400円(前年比2600円減)と大幅下落したことに言及。「これで農業がつづけられるか。労賃はおろか、肥やし代にもならない。米づくりができる米価にもっていこう」と力を込めました。

 生産者の橋本整一さんは、「1995年に1俵2万円だったのが、いま半値以下。農水省がいう生産費は1万6500円なのに、われわれの手取りは9千円台だ」と怒りを込めて語りました。

 集会後、トラクターなどにのぼりをつけ、デモ行進。郡山市やJA郡山市を訪れ、08年産を含む40万トン規模の備蓄米買い入れへの賛同などの要請書を手渡しました。市役所玄関前で応対した樋口功農林部長は、行動に敬意を表しつつ、「実効性のある事業を検討・実施していきたい」とのべました。

 日本共産党の橋本憲幸、岩崎真理子の両市議も激励しました。





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