2010年9月16日(木)「しんぶん赤旗」

国連事務総長から手紙 原水爆禁止世界大会実行委に

核のない世界へ一層貢献を


 国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、原水爆禁止世界大会実行委員会あてに手紙を寄せ、核兵器のない世界の実現に向けて「今後の協力を心から期待する」と表明しました。

 潘氏の手紙は、世界大会実行委員会運営委員会代表をつとめる高草木博氏(原水爆禁止日本協議会事務局長)からの手紙に対する返信で、13日に届きました。

 このなかで潘氏は、核兵器のない世界を達成するという「同じ目標をめざす市民社会レベルでのあなた方の活動は、もっとも歓迎されるものであり、この目的へのみなさんのいっそうの貢献と私たちの間での今後の協力を心から期待するものです」とのべています。

 潘氏は、8月に広島・長崎両市で開かれた原水爆禁止2010年世界大会に連帯メッセージを寄せ、「みなさんの努力は、世界的な核兵器廃絶支持の大波をつくりだした」と指摘していました。

 今回の手紙では、「私の連帯メッセージが歓迎され、私の上級代表であるセルジオ・ドゥアルテ氏(軍縮問題担当上級代表)が立派に国連を代表し、核兵器のない世界を達成する私たちの努力について(大会に参加して)説明したと聞き、大変うれしく思っています」とつづっています。

 国連事務総長として、「核兵器がもたらしている真の代価と危険性について、あらゆる機会を使って世論を喚起していく所存です」と語り、「ここ数カ月間にみられる重要な発展を歓迎し、核兵器のない世界を実現するため努力するとの世界の指導者たちの約束に励まされています」としています。





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