2010年9月11日(土)「しんぶん赤旗」

少人数学級移行 確実に

宮本議員要求 文科相“全力あげる”


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(写真)宮本議員

 日本共産党の宮本岳志議員は8日の衆院文部科学委員会で、現在40人となっている学級編成基準を引き下げ、来年度から少人数学級に確実に移行するように求めました。

 宮本氏は、7月に発表された中央教育審議会(中教審)分科会の提言で、都道府県独自の少人数学級の取り組みで「不登校の児童生徒の割合、欠席する児童生徒の割合が低下した」「学力調査の成績が向上した」と述べていることを示し、少人数学級を評価すべきではないのかとただしました。

 これに対し川端文科相は、「効果はあると認識している」として、「中教審をふまえ、少人数学級(30〜35人)の推進を来年度から8カ年で行う。概算要求には初年度分として、小学校1・2年生の35人学級を実施するために必要な分を盛り込んだ」と答えました。

 宮本氏は、「学級編成の基準が引き下げられれば、30年ぶりの改定になるが、世界からは大きく立ち遅れている。イギリスでは、30人以下の学級にいる児童は約9割となっているが、日本ではどのような状況か」と質問。川端氏は、「日本では小学校で46%、中学校では18%。OECD加盟国の中では、下から3番目」と述べました。

 また、宮本氏は「国民からの意見募集で、26人から30人をのぞむ声が多かったのに、なぜ30人学級にしなかったのか」と質問。

 川端文科相は、「財政状況や教室確保の課題があり難しい」と答弁しました。

 最後に宮本氏は、「日本共産党は、6年間で30人学級を実施する政策を発表し、各党も公約に掲げている。なんとしても少人数学級を実現するべきだ」と主張し、川端文科相は、「少人数学級は極めて大事。全力で頑張りたい」と答えました。





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