2010年9月11日(土)「しんぶん赤旗」

米価暴落から主食守れ

農家・消費者が共同

コメ作れどメシ食えぬ


 生産者米価の暴落が続いていることにたいし、農民連(農民運動全国連合会)と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は10日、東京・農水省前で「米つくってメシくえない、米価対策を求める怒りの行動」をおこないました。


写真

(写真)「政府は米価下落対策をせよ」「生活できる米価を保障しろ」など、米価対策を求め国会請願する農民や消費者ら=10日、国会前

 稲刈りを中断して上京した農家ら約150人が参加。農民連の白石淳一会長は、「米価はドロ沼といえる暴落状態だ。主食の米を守るために共同して頑張ろう」と呼びかけました。

 決起集会では、農家の手取りとなる新米の農協「概算金」が、生産費の1万6500円(60キロ)を下回り1万円割れとなったと報告され、「年をこせない農家が数多くでる。いまたたかわずしていつたたかうのだ」と決意の言葉がでました。

 山形県庄内地方で10ヘクタールの稲作をする男性(57)は、新米の概算金引き下げだけでなく、昨年の概算金も販売環境が悪化し農協にもどす状況だと話し、「高校3年生の息子が後継者でいるが、これでは新しい農機具が買えず、農業を継げと決断できない」と訴えました。

 集会では、「作る農民がいなくなる。緊急に求められるのは、政府買い入れで米価の下落に歯止めをかけること」とのアピールを採択しました。新日本婦人の会の高田公子会長らとともに、日本共産党の紙智子農林・漁民局長・参院議員が連帯あいさつをしました。

 日比谷公園までパレード。次第に増えた約250人の参加者が、「主食の米を守れ」と声をあげました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp