2010年9月7日(火)「しんぶん赤旗」

「過剰」米買い入れを

農水省概算要求 農民連と紙議員


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(写真)農林水産省の概算要求の説明を受ける紙議員(右から4人目)と農民連関係者ら=6日、参院議員会館

 日本共産党の紙智子参議院議員(党農林・漁民局長)は6日、農林水産省の2011年度概算要求について参院議員会館内で農水省担当者から説明をうけました。農民連(農民運動全国連合会)の代表も参加しました。

 11年度からは「戸別所得補償」が米だけでなく、麦、大豆、テンサイ、でんぷん原料用バレイショ、ソバ、ナタネにも拡充します。生産数量目標の範囲内で生産に必要な平均的費用と平均販売価格との差額を生産者に交付するというものです。

 米の場合、稲作農家が60キロの米をつくる生産費は平均1万6500円なのに補償水準は全国一律で玄米60キロ1万3703円となっています。参加者は「戸別補償で農家は生産費を補償されるのか。赤字生産ではやっていけない」とただしました。農水省の担当者は、「稲作労賃の8割しか補償してない、とおしかりの声はあるが、なかなか増やせない。農機具の共同利用や団地化などで生産性を高めてほしい」と答弁。

 焦点となっている米の需給・価格安定対策については、豊作や消費減でうまれる米「過剰」に対応する予算がありません。政府は、5年過ぎ古米について、飼料用などに処理する「棚上げ備蓄」を導入しています。

 農民連の代表らは「今でも政府備蓄米には05年産、06年産の古米がある。棚上げ備蓄実施で飼料米処理をすべきだ」と要求しました。





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