2010年9月5日(日)「しんぶん赤旗」

横浜港を戦争の拠点にするな

りゅう弾砲陸揚げ 在沖米軍

市民団体ら監視行動


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(写真)ノース・ドックへのりゅう弾砲の陸揚げを監視する人たち=4日、横浜市

 沖縄駐留米海兵隊のりゅう弾砲が4日、東富士演習場(静岡県)での実弾砲撃訓練に使用するため横浜ノース・ドック(横浜市神奈川区)に陸揚げされました。平和団体、労組でつくるノース・ドック基地問題懇談会は「横浜港を軍事輸送の拠点にさせない」と海上から監視行動を行いました。日本共産党の白井まさ子横浜市議が参加しました。

 行動には13人が参加。ノース・ドックには在沖米海兵隊が緊急展開に使用する高速輸送船「ウエストパック・エクスプレス」が接岸し、小銃を持った兵士が警戒するなか、午後6時ごろから、6門の155ミリりゅう弾砲や車両、兵士が上陸していきました。

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(写真)横浜ノース・ドックに陸揚げされる155ミリりゅう弾砲=4日、横浜市

 監視活動に参加した女性は「大砲だけでなく、兵隊も一緒に運び、平和な商業港を軍事利用するなんて許せない」と怒ります。横浜平和委員会の栖原秀夫事務局長は「横浜港の一番いいところを米軍が占拠している。軍事利用ではなく、平和的な経済発展のために使うべきです」と話していました。

 海兵隊は10日から23日まで東富士演習場で沖縄県道104号越え実弾砲撃訓練の県外移転訓練を実施する予定。在沖海兵隊1個大隊約390人と155ミリりゅう弾砲12門、車両約90両が参加します。

 最近の県外移転訓練は、在日米軍再編の動きのなかで砲座を防御するための小火器の射撃訓練や司令部部隊による指揮・統制演習が実施されるなど、実際の軍事作戦を想定した内容に強化されています。





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