2010年9月2日(木)「しんぶん赤旗」

光洋シーリング告発の矢部代表

一方的雇い止めに抗議


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(写真)解雇撤回をめざして決意を語る矢部代表(中央)=1日、徳島県藍住町

 光洋シーリングテクノ(徳島県藍住町)の偽装請負を告発し、直接雇用されていたJMIU(全日本金属情報機器労組)同関連支部の矢部浩史代表(45)が8月31日で雇い止めされました。組合は1日、同社内で抗議集会を開催。労使協定に反する一方的な解雇であり、「組合つぶしだ」と批判しました。

 矢部氏は2000年8月から同社で請負社員として働き、04年に組合を結成。偽装請負を告発し、06年10月に契約社員として直接雇用され、正社員化を求めていました。今年1月には組合員44人全員が直接雇用になり、その半数が正社員に登用されていました。

 同社は矢部氏に対し、勤務不良などを理由に7月29日付で雇い止めを通知。組合は、▽雇い止めは労使双方の合意がなく、労使協定に反する▽3年を超えて雇用され、解雇に相当する。解雇理由はしばしば事実と異なる―と指摘し、解雇の撤回を求めてきました。

 1日の抗議集会には、組合員や徳島労連の支援者ら50人が参加。矢部氏は「会社の理由には事実無根の部分がある。早く職場に戻ってこれるよう、頑張りたい」と決意を語りました。

 JMIU徳島地方本部の森口英昭委員長は「闘争の舞台は法廷になっていくと思うが、JMIUをあげて解雇撤回に向けてたたかっていきたい」と表明。日本共産党の上村秀明県委員長は「ここで偽装請負を是正するたたかいが始まった。正規雇用を広げていく上でも重要なたたかいであり、みなさんとともに全力で頑張りたい」とあいさつしました。





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