2010年8月31日(火)「しんぶん赤旗」

JR採用差別・じん肺根絶闘争

「労働運動史上に残る」

建交労大会


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(写真)討論する代議員=30日、新潟県湯沢市

 全日本建設交運一般労働組合(建交労)は28日から30日まで、新潟県湯沢町で第12回大会を開きました。

 あいさつした佐藤陵一委員長は、国家的不当労働行為によるJR採用差別事件が政治解決し、じん肺根絶では基金創設の最終局面を迎え、「二大闘争は労働運動史上に残るたたかいとなった」と強調。この到達点を今後の運動につなげ、新たな前進をと訴えました。

 運動方針では、公契約法・条例の制定による適正単価の確保や大企業など親会社の不公正取引の是正、最低賃金引き上げを追求すると強調。正社員化をすすめ、新たな公的就労事業の確立など国と自治体の雇用対策の強化を求めています。

 また、中小企業の経営改善に向け、労使で「共存・共闘」の共同運動を追求するとしています。

 討論で、トラック部会は全産業水準の年収700万円に到達する運動課題などを提起したトラック政策を報告。代議員は「規制緩和に対し、経営者と共同して立ち上がり、要求実現の道しるべにしたい」とのべました。

 ダンプ部会は重層下請け構造のなかで元請け企業と交渉し、単価を引き上げた実績を紹介。不当な個人事業主扱いでの無権利とたたかうINAXメンテナンス分会など、労働者性を求める各地の争議が報告されました。

 大阪市営地下鉄の委託清掃での最低賃金の時給や雇用不安をはじめ、同様の実態を各地から告発。国と自治体の安値競争入札に対して公契約法・条例を求める取り組みが語られ、水道検針の委託企業で働くパートらが今月、労働組合を結成したことが紹介されました。

 新役員は、委員長に藤好重泰(新)、書記長に赤羽数幸(再)の各氏を選出しました。

 日本共産党の大門実紀史参院議員らが来賓あいさつしました。





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