2010年8月30日(月)「しんぶん赤旗」

侵略清算こそ共感の道

「韓国併合」100年 川崎で学習会


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(写真)韓国の新聞を紹介しながら報告する大図建吾氏=29日、川崎市内

 100年前に「韓国併合条約」が「公布」された29日、「植民地支配の完全な清算と歴史認識の共有をめざす『併合』100年日本委員会」は、川崎市教育文化会館で「『韓国併合』100年を振り返り、21世紀の日本のあるべき姿をさぐるために」と題した学習会を開催し、約100人が参加しました。

 歴史教育者協議会の大図建吾氏が問題提起の報告に立ち、多くの韓国人が「日本国は嫌いだが、日本人は好き」との複雑な思いを抱いていることを世論調査などから紹介。「植民地支配とアジア侵略の歴史を完全に清算してこそ、日本の憲法9条や核兵器廃絶、米軍基地撤去の運動にアジアの共感が得られる」と語りました。

 続いて、横浜教科書採択連絡会の芝崎文仁氏が、横浜市の「自由社」教科書採択について、川崎市ふれあい館館長の三浦知人氏が、地域の民族差別の歴史から学ぶ活動について、元川崎市議の宮崎光雄氏が、「併合」にいたる「前史」についてそれぞれ発言。討論がかわされました。

 参加者は、植民地支配期の歴史資料の収集公開、「慰安婦」「強制連行」被害者などへの謝罪と補償、日朝平壌宣言の実行などを求めるアピールを採択しました。





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