2010年8月27日(金)「しんぶん赤旗」

志位委員長とインド共産党(マルクス主義)カラート書記長が会談


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(写真)握手を交わすプラカーシュ・カラート書記長(右)と志位和夫委員長=26日、日本共産党本部

 志位和夫委員長を団長とする日本共産党代表団とプラカーシュ・カラート書記長を団長とするインド共産党(マルクス主義=CPIM)代表団の会談が26日、党本部で始まりました。CPIM代表団は同日朝、日本共産党中央委員会の招きで来日しました。

 志位委員長は、「CPIM代表団の訪問を心から歓迎します」とあいさつ。2002年の訪印でスルジート書記長(当時)と会談し、(1)アメリカのイラク攻撃に反対(2)国の進路のうえで真の非同盟をめざす(3)自国の革命運動の自主性を守る―という共通の立場を確認したとのべ、「今回の会談を通じて両党の関係がさらに発展するよう願っています」と語りました。

 カラート書記長は、「訪問できうれしい」と招待に感謝。「両党は国民的基盤と議会での足場をもち、さまざまな困難を乗り越えてきました。CPIMは、日本共産党が自主的態度で科学的社会主義の理論を実践に生かしていると高く評価しています。高度に発達した資本主義の日本と新興国として台頭するインドというアジアの二つの国の共産党の交流は、お互いに有益です」とのべました。

 同書記長は、同党が政権を担う西ベンガル、ケララ、トリプラの3州(総人口1億3千万)での貧困削減、住民自治組織の育成、産業・中小企業の振興などの成果とともに、党内に生まれた弱点、右派や毛沢東主義派(毛派)によるCPIMへの暴力とのたたかいを紹介。

 また、同党が04年から4年間、国民会議派を中心とする中央政府に閣外協力し、新自由主義的な「経済改革」をおさえ、農村での雇用対策を強めたこと、一方で、対米軍事協力の強まりに抗議して閣外協力を撤回した経過を説明しました。

 カラート書記長は、世界経済危機など国際情勢についての同党の見方ものべました。

 志位委員長は、「CPIMが複雑な情勢の下ですすめた活動について、理解を深めることができました」と発言に感謝しました。

 会談には、日本側から緒方靖夫副委員長、森原公敏国際委員会事務局長、田川実国際委員、インド側からプシュピンダル・モハン・シン・グレワル中央委員(デリーの党組織の責任者)が参加しました。

 同日夜、志位委員長は都内で歓迎夕食会を催し、両党の代表団が出席しました。CPIM代表団は、9月1日まで滞在し、会談を継続するほか地方党組織の視察などおこないます。





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