2010年8月24日(火)「しんぶん赤旗」

シベリア犠牲者 追悼

強制抑留 “特措法生かして”


 「シベリア抑留犠牲者追悼の集い」が23日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれ、元抑留者や遺族、国会議員ら約100人が参加しました。同集いは、全国抑留者補償協議会(全抑協)、シベリア立法推進会議など4団体が、旧ソ連軍最高司令官スターリンが強制抑留の指令を出したとされる日に開いてきたもので、今年で8回目。

 主催者を代表して、全抑協の平塚光雄会長(83)があいさつしました。今年6月の戦後強制抑留者特別措置法成立にふれ、「65年目にして、日本社会が私たちの体験した悲惨と不条理を正面から受け止めてくれたと感じています。ぜひこの法律を生かして、実りある政策を実現していただきたいと強く願います」とのべ、政府に対して旧ソ連の凍土下に眠る3万5000体余りの遺骨収集の実施や追悼の集いの主催者となることを求めました。

 初めて集いに参加した元抑留者(82)=熊本県=は、「あのおろかな戦争を繰り返さないために、生きている限り亡くなった仲間やシベリアをキャンバスに刻んでいく」と追悼の言葉をのべました。

 長妻昭厚労相が、「特措法を受け、実態解明と遺骨収集に全力でとりくむことを約束する」と来賓あいさつ。日本共産党の塩川鉄也衆院議員は、「特措法成立は、他の戦争被害者の訴訟を激励している」と語りました。民主党議員もあいさつしました。





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