2010年8月24日(火)「しんぶん赤旗」

自治労連大会2日目

保育・雇用・核廃絶… 取り組み広く

住民とともに要求実現


 広島市内で開かれている自治労連第32回定期大会は2日目の23日、前日につづいて討論をおこないました。


保育守る運動

写真

(写真)自治労連大会で発言する代議員=23日、広島市

 保育を守る運動について、岩手の代議員は、8月に盛岡市で開かれた全国保育団体合同研究集会にむけて「民営化で子どもの育ちは守れない」と議論、自治労職場の保育所や民間保育園を何度も訪問して参加をよびかけ、岩手から2300人が参加したとりくみを報告しました。

 東京・豊島区職労の代議員は、組織の違いを超えて自治体保育労働者の運動実行委員会を結成したとのべ、「子ども子育て新システム」のねらいを明らかにするビラ2万枚を発行し、保育園門前、駅頭宣伝で活用していると語りました。

「指定管理者」

 指定管理者制度による民間委託が深刻な事態を引き起こしている問題が、大きな議論になりました。

 静岡の代議員は、制度が導入されている施設で、浜名湖のボート転覆事故など2年で2件の死亡事故が起きていると告発し、制度の見直しが必要だと発言しました。兵庫の代議員は、4月に西宮市の駐輪場で業者がかわり、時給が最賃近くまで引き下がったうえ、勤務時間短縮により年収が150万円から90万円に下がり、市の賃下げ容認に怒りが集中していると報告。雇用継続はさせたものの、労働条件を改善するには、公契約条例の制定が必要だ、と訴えました。

住民との対話

 住民との対話に取り組んできた経験を報告した大阪・東大阪市職労の代議員は、市民とともに行政の役割を考える運動の前進は、「構造改革」を打ち破り、自治体労働者の要求を実現する展望につながると語りました。

「非正規職員」

 非正規雇用職員の労働条件の改善を求める運動について、6人の嘱託保育士の雇い止めから、臨時・嘱託職員分会を結成したと語ったのは山口・宇部市職労の代議員。5年任期・雇い止めの撤回を求めてたたかい33人が組合に加入、希望者は当面、雇用継続すると回答させ、分会長が「要求を声にして出せるのがうれしい」と語っていると報告しました。栃木の代議員は、茂木町で民間委託されていた学校用務員が組合に加入して「偽装請負」を告発、直接雇用を勝ち取った経験を語りました。

人員定数問題

 人員定数をめぐって、京都・宇治市職労の代議員は、職場で「市民に喜ばれる仕事がしたい」と議論し、各分会で交渉を重ねて運動を広げるなかで、退職者を上回る新規採用を勝ち取ったと発言しました。

 岡山・笠岡市職労の代議員は、国際署名「核兵器のない世界を」のとりくみで、市長らが呼びかけ人になり、中学生が教室で署名を集めるなど市民的な運動を広げてきたと語りました。

 公務労組連絡会の宮垣忠副議長、消防職員ネットワークの原田元男会長らが来賓あいさつしました。





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