2010年8月23日(月)「しんぶん赤旗」
子どもの成長 共同の力で
教育のつどい
「希望が見えた」
アピール発表し閉幕
和歌山県内で開かれていた「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2010」は22日、分科会での討論を終え、閉会しました。全日本教職員組合(全教)など27団体でつくる実行委員会は「憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かし、子どもたちの成長と発達を保障する教育を力をあわせてつくりあげよう」と呼びかけるアピールを発表しました。
のべ7200人参加
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「教育のつどい」には、3日間でのべ約7200人が参加。子どもと教育をめぐり、父母や国民、教職員が悩みや各地の共同した取り組みなどを交流し、「みんなのちからでこそ学校、教育はつくることができる」(アピール)ことが確信になりました。
記者会見した山口隆代表委員(全教委員長)は「今後の教育実践や教育活動に生かし、頑張りたい」とのべました。
「子どものことを一生懸命考えて頑張っているたくさんの先生に会えて、希望を持てました」と語るのは、福岡県から来た小4と中1の母親(46)。「自分の悩みとか子育てのつらさを先生に話していいんだ、とよくわかりました。帰って、まわりのお母さんたちに伝え、つながりたい」と話しました。
初めて参加した愛知県立高校の男性教員(28)は、「学校では生徒指導に追われ、ほかの先生の授業を見て学ぶ余裕はありません。教育のつどいでは、地域の平和学習や模擬選挙、グループ学習など参考になりました。自分でもできることから始めたい」と話していました。
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