2010年8月17日(火)「しんぶん赤旗」
市長リコール手続き
鹿児島・阿久根 署名開始へ
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市議会を開会せず専決処分を繰り返している問題で、市長をリコール(解職請求)するための活動をしている市民団体代表者が16日、同市選挙管理委員会を訪れ、リコール開始に必要な手続きをしました。市民団体は17日にも署名集めをスタートさせ、1カ月以内に有権者の3分の1以上の署名が集まれば、年内にも解職の是非を問う住民投票が行われます。
投票で解職が過半数を占めると、市長は失職、出直し選挙が行われますが市長自身も出馬できます。
同市の有権者数は約2万人で、リコールのためには、約6700人の署名が必要。市民団体「阿久根市長リコール委員会」の川原慎一委員長は手続き後、記者団に「市民からもリコールを成立させなければいけないという意見をもらっている。これをバックに頑張りたい」と述べました。
市長は、職員ボーナス大幅減額や、補正予算編成、市議報酬の日当制導入、副市長の選任などを、市議会を開かず専決処分で実施。伊藤祐一郎県知事はこうした専決処分は違法として、2回にわたり地方自治法に基づく是正勧告をしました。
その後、今月25日に臨時市議会を招集することが決まりました。

