
2010年8月12日(木)「しんぶん赤旗」
赤潮で漁業被害16億円
「対策急いで」
共産党、知事に要請
熊本・八代海
日本共産党熊本県委員会と天草地区委員会、南部地区委員会は11日、八代海で発生した赤潮被害の救済と対策を蒲島郁夫知事に申し入れました。
赤潮警報は9日に解除されたものの養殖ブリなど漁業被害は約16億円(6日現在)となっています。養殖組合の44経営体中33経営体で被害が発生しており組合直営か操業中止にせざるをえない状況です。
申し入れには、松岡徹(熊本市区)、南佳代子(八代市区)両県議候補、蓮池良正、浜崎義昭両天草市議、笹本さえこ八代市議らが参加しました。
蓮池、浜崎両市議らは漁民や地元から「毎年の赤潮被害で、借金も限界。漁業を持続できる対策を取ってほしい。地域の雇用も破壊される」との声が上がっていることを示し、藻場造成の対策も取るよう訴えました。
緊急対策として(1)激甚災害指定を国に求める(2)金融機関に融資の返済猶予、条件変更を求める(3)県としての特別融資制度創設(4)死魚処理費用負担への補助―などを求めました。
原因究明と抜本対策では、県独自調査とともに国に調査研究の強化を求め、化学的酸素要求量(COD)、チッソ含有量、リン含有量の総量規制を含む抜本的対策を求めるよう要請しました。
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