2010年8月12日(木)「しんぶん赤旗」

米軍機が小学校上空205メートル飛行

広島 低空飛行の写真解析

「日米合意にも違反」

辻・共産党県議が会見


写真

(写真)記者会見をする(左から)岡本事務局次長、辻県議、大野編集長=11日、広島県庁

 広島県北広島町の八幡小学校上空を低空飛行した米軍機(6月22日)が最低安全高度を定めた航空法や「学校の上空では妥当な考慮を払う」とする「日米合意」(1999年)違反だとして、日本共産党の辻恒雄県議が11日、県庁内で記者会見し、米軍機の写真を解析した結果を発表しました。

 「岡山民報」の大野智久編集長、「米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」の岡本幸信事務局次長が同席しました。

 小学校上空を20分余り飛び回った米軍機を同町職員の中村英信さん(43)が撮影した写真25枚をもとに、秋山測量設計事務所の秋山欣也社長らが7月28日、撮影場所で測量。飛行高度は、小学校上空で205〜225メートル、学校の西隣の山頂部で約120メートルという結果が出ました。

 米軍は7月16日、照会を求めた広島県に中四国防衛局を通じて適切な高度だったと回答しています。辻県議は「解析結果を県知事や北広島町長に届け、政府や米軍に対する交渉など自治体ぐるみの取り組みに生かしていきたい」と述べました。

 航空法の定める最低安全高度は、家屋の密集地で300メートル以上、それ以外で150メートル以上。低空飛行におびえた小学校の児童が「怖い」と言って校庭から校舎へ駆け込むほどの爆音は、「日米合意」に違反しないのか問われます。





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