2010年8月10日(火)「しんぶん赤旗」

米兵わいせつに抗議

那覇市議会決議 基地縮小など要求


 沖縄県那覇市議会は9日、米兵による強制わいせつ事件について、駐日米国大使、在日米軍司令官などへの抗議決議と、首相や衆参両院議長などへの意見書を全会一致で可決しました。

 事件は4日未明、那覇市で米兵が起こしました。同市内では8日未明にも米兵が女性宅に侵入し逮捕されています。

 抗議決議は、米兵犯罪が復帰から昨年末までに5634件に及び、近年も相次いでいることを指摘。「女性の人権を軽視し、平穏な生活を脅かすもので、市民に強い衝撃と大きな不安を与えている」として、「加害者に対する厳正な処罰と被害者への完全補償」「日米地位協定の抜本的な見直し」「在沖米軍基地の整理・縮小、在沖米軍兵力の大幅な削減」などを要求しています。

 同市議会は同日午後、全会派の代表14人が外務省沖縄事務所や在沖米国総領事館、沖縄防衛局を訪ねて抗議しました。日本共産党市議団からは古堅茂治、湧川朝渉両議員が参加しました。

 浦添市の同総領事館では主席領事が応対。市議会側の抗議に“教育とトレーニングを強化したい”旨答えましたが、起訴されてないことを理由に謝罪はしませんでした。





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