2010年8月10日(火)「しんぶん赤旗」

核なき世界 必ずできる

長崎市平和式典 32カ国代表出席


 長崎被爆65周年を迎えた9日、長崎市の平和公園で同市主催の平和式典が開かれました。

 田上富久市長が平和宣言を行いました。田上市長は、核保有国に対し「核兵器のない世界への努力を踏みにじるな」と、核兵器禁止条約の検討開始を呼びかけ。被爆国である日本政府が、非核三原則を国是としたにもかかわらず、ことし「核密約」の存在が明らかになったとし、「過去の政府の対応に、私たちは強い不信を抱いています」と疑義を表明。田上市長は、「不信と脅威に満ちた核兵器のある世界か、信頼と協力にもとづく核兵器のない世界か、選ぶのは私たちだ」と呼びかけました。

 65年前のこの日16歳のとき、爆心地から1・4キロメートルのところで被爆した内田保信さん(81)が被爆者代表として、「平和への誓い」を行いました。内田さんは自身が上半身と足に大やけどを負いながら、親友を崩れた家屋からようやく救い出したのに、その夜のうちに死んでしまった無念の思いを切々と語りました。平和運動を強めることで「核兵器のない世界は必ずできると確信しています」と訴えました。

 また、菅直人首相があいさつ。核保有国の英、仏両国を含む32カ国の代表が出席しました。

市田氏が献花

 日本共産党からは市田忠義書記局長が参列し、献花、犠牲者を追悼しました。





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